ゆら出張「パーマカルチャーを学びに山梨へ行くの巻」

 

こんにちは。

岳です。

 

 

最近、ラッパ我リヤの

Do The Gariya Thing」ばかり聴いています。

 

これが俺たちのやり方、聴きゃ分かる宝の在処が

これが俺たちのやり方、ついて来い腕は確かだ

 

   

 

 

ということで、

 

 

今回、腕が確かかどうかを懸けて

ゆらしにきました初の、 ゆら出張をしに

 

練馬から車で2時間。

山梨県は北杜市に、ゆらしにきました。

  

 

 

 

YO!

 

やなせ、眠そうです。

 

 

 

今回、富川はちらっと概要は聞きつつも

映画の予告編はなるべく見ないぞ精神にのっとり、

事前に特に下調べはせずにタケに付いてきました。

 

 

 

 

なにやら林の中を進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

山羊と鶏。

 

HEY!YO!

 

 

特に反応はないので

彼らを後にさらに進んでいくと、

 

 

 

 

 

 

もくもくと竹を火にくべ

 

釜を焚いている方がいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

そうです、今日はこの方

 

四井 真治さんに

 

会いにきました。

 

 

 

 

 

(今日は雪降るかなぁ)

 

 

 

 

四井さんは

 

「人間にとっての持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系」としての

パーマカルチャーデザインを森の中のご自宅で実践されており、

 

自分たちの暮らしを通して、

自然との共存、持続可能な環境づくりを

体現・発信されている方です。

 

 

もともとは、タケが2年前くらいに

トークイベントで四井さんにお会いして

その暮らしの素敵さにビビッときて以来、

ずっと来たかったようで。

 

今回、念願かなって来ることができました。

 

 

 

そういうことで、ぼくも

今日は四井さんの暮らしを

思う存分体感して帰ろうと思います。

 

 

 

 

ちなみに、

 

パーマカルチャーとは

オーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンが構築した

人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系のことです。

パーマネント(永久な)とアグリカルチャ-(農業)あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた造語です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、それではよろしくお願いします

 

 

 

 

今日は、

 

そんな四井さん宅で毎月開かれている

「パーマカルチャーキッチン」という

ワークショップがありまして

 

テーマは、今にわかに注目されている「発酵」!

 

味噌の仕込みを体験します。

 

 

 

 

味噌といえば

 

ぼくの実家で販売している、

富川屋の鮭の味噌漬けでも重要な要素ですので

そのあたりのヒントにもなればいいなーと思い参加してみました。

 

 

 

みなさん顔なじみの方々のようで

ゆるやかに段取りよく準備が進んでいきます。

 

 

 

 

 

四井さん宅は何やら、いろいろなものが置いてあります。

 

 

キッチンまわり。小物が小気味好く並べられています。

 

 

 

見上げると、りんごの皮。ラセン。

 

 

植木鉢と鳥かごが合体したこちらには

ウズラが。これもなにかの循環なのでしょうか。

 

 

ランプシェードも、

聞いてみると昭和につくられたものを使っているらしく

ここにも四井さんのこだわりがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで時間になりまして

ワークショップのはじまりです。

 

 

 

この会は、四井さんと

都内でご活躍されている

料理家の新納平太さん(右)のお二人でされており、

 

平太さんは伊勢谷友介さん主催の

「REBIRTH PROJECT」にも参加されてます。

 

おふたりは愛知万博にて

お互い出展側ということで

知り合いになられたとのことです。

 

 

 

ささ、

 

まずはもろみ絞りです。

 

 

なにやらマシーンが出てきました。なんでしょう。

 

 

 

「もろみ」なんて、ここに来るまで

聞いたこともありませんでしたが、

 

もろみとは、wikiによると

「醤油・酒などを作るために醸造した液体の中に入っている、

 原料が発酵した柔らかい固形物のこと」で

 

 

それを装置をつかって絞り出し

醤油のもとになるものを味見してみようとのことです。

 

 

 

ちなみにこの装置は、もともとは肉?を

プレスする装置だそうで、

 

 

四井さんは国内外のそういった装置を

仕入れては改造し、自分の生活にあったものへと

カスタマイズされるそうです。DIY。

 

 

 

 

 

よく見るといろんな器具・用具・装置があるんです。

 

 

この無造作な感じもいいです。 

 

 

 

四井さん自分でいろいろ作られるみたいですが

 

まさかのフライパンも

自分で作ってしまうそうで

 

いかに焦げがつきにくいものにするかを

試行錯誤中とのことでした。

 

試行錯誤するレベルが高すぎておもしろいです。

 

 

 

フライパンの話に驚きつつ

もろみが醸造されている場所へ向かいます。 

 

 

 

 

こどもたちも興味津々。

お酒の匂いというか、熟成された匂いがします。

 

 

これは果たしておいしいのでしょうか

 

 

 

 

 

 さっそく味見してみましょう〜

 

 

 

ということで、使うのは、後光も差す 

もろみ絞りマシーン No.3。

 

 

 

セットします

 

 

 

 

 

セット完了。

もろみを絞ります。

 

  

 

 

マシーンを見つめる真剣な眼差し。

 

 

 

も、、

 

 

 

 

 

ろ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みーーーーーーーー!!!!!

 

 

絞りたてのもろみは、

お酒ぽい味もしつつ、色々な成分が

まざった深みのある味でした。

 

とにかく市販の醤油とは全くの別物であり、

ちょっとこれはなんなんだ(いい意味で)!

 という印象でした。

 

 

逆に、市販のものはどういう工程を踏まれて

あのようなスッキリした味になるのか

気になったりもしました。

 

 

 

 

そうこうしてるうちに

雪がちらついてきました。

 

 

 

 

 

もろみ絞りの次は

  

いよいよワークショップのメイン、味噌仕込みです。

  

 

お恥ずかしながら

味噌がどうやって作られるのか

全く知らずに29年間生きてきまして

 

 

 

 

ふむふむ、ほー、へーと終始呟きながら

シャッターを切っていきました。

 

 

 

まず、みんなで麹(こうじ)と塩を混ぜます。

 

 

 

 

米こうじ。

 

 

ちなみに、ぼくは一部の友人から

「お米王子」と呼ばれています。

 

 

新潟出身&白米を美味しそうに食べから、だそうです。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

さぁ、今日のテーマは発酵ということもありますが

 

いろいろな人が関わって菌がまざったほうがいいものになるそうで、

みんなでまぜまぜします。

 

 

まぜまぜ

 

まぜまぜ

 

 

 

 

 

 

一旦、午前はここまで。

 

 

 

 

 

そとは雪がちらほら

 

 

お、釜から湯気が

 

 

 

中をのぞくと

大豆が煮えてきました

 

 

 

 冷ましたのがコチラ。

 

きれいな色してるなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ お昼にしましょう

 

 

ジャーン!

 

 

お肉、野菜、おにぎり、味噌汁に

 

午前に絞ったもろみ。

 

 

 

足腰がしっかりした主役たちと

それをまた引き立てるいぶし銀な脇役たち。

 

もろみの味の濃さでシロメシ何杯でも

おかわりできそうです。

 

 

 

 

お米王子の名に恥じぬよう

 

おにぎりもたくさん頂きました。

 

 

 

 

 

つぎに、お茶を飲みながら

ひとりずつの自己紹介TIME。 

 

 

 

 

参加メンバーは10人ほど。

 

腸内環境を研究されているかたや

 

暮らしの知恵を学びに来たかた、

 

建築の仕事をするかたわら

空間や暮らしに興味を持たれたかたなど

 

 

様々です。

 

 

 

 

 

このかたは、なんと 

昨日スペインから帰国されたというから驚きです

 

 

 

 

こういうのいいですよね。

 

 

 

 いろんな人が集まって

 

じぶんのストーリーを話して。

 

 

 

 

ここに来なければ決して会わなかった人の

知られざる人生の話。

 

 

 

小川 洋子の『人質の朗読会』を思い出しました。

とても好きな本です。

 

 

おもしろいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁというところで

午後いってみましょう!

 

 

 

午後は、いよいよ大豆と麹を混ぜていきますが、

 

まずは、大豆をミンチにします

 

 

 

離れるとこんな感じになってます。

ワイワイ親戚の家に来たみたいです。

 

 

 

 

 

こねこね。

 

 

みんなでやることで

菌がまざっていきます

 

 

 

なんだか言われてみると

目にはさやかに見えねども

 

菌がまざっている感じがするので不思議です。

 

 

 

 

 

次に味噌をがばっとつかみ

ハンバーグのように丸めていきます。

 

 

 

ぺちぺち

 

これがどう味噌になるんでしょう

 

 

 

 

 

 

丸めること、数ペチ回、

 

 

 

樽の底に向かって、

思いっきり投げつけます。

 

 

 

 

おりゃー!っ

 

 

べち!っ

 

 

の繰り返し

 

 

 ※元野球部ということで、たくさん投げさせてもらったので

 撮影しておらず、イメージでお許しください。

 ちなみに下柳投手は僕が一番すきなピッチャーです。

 右バッターの外角に落ちるスクリューとか最高です。

 

 

 

 

 

それを全員で繰り返していくと

樽の中に味噌がたまっていくんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

空気が入らないよう調整します。

これ地味に超大事な作業です

 

 

 

 

それをひたすら繰り返すのですが

 

手がぬめぬめしてきます。

 

このぬめりは美容によいとのことなので

安心してぼくもガンガンつくります。

 

 

 

 

 

 

たる一杯に味噌が貯まってきたら完成です

 

 

 

 

最後に綴じ蓋を置いて

まわりを空気が入らない様にしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

完成!YO!

 

 

 

 

 

 

これで1年ほど寝かせておくみたいです。

 

 

 

 365日。長い。

 

 

 

 

その間寝かせておくって

よく考えるとすごいすよね。

 

むかしの人はすごいなぁ

  

 

 

 

 

 

 

 

なんと2年前に仕込んでいた

味噌をもらえることに 

 

 

 

にやにや

 

 

 

このとき頂いた大豆の煮汁が

とっても美味しかった。

 

煮汁なのになぁ 

 

 

 

 

2年前の味噌です

(翌日、ありがたく味噌汁にしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで四井さんとおしゃべり。

 

 

「パーマカルチャーていうけど、そんな概念ができる前に

 日本では当たり前にされていたことなんだよ。

 くらしの知恵。それをいまの人たちは忘れすぎてるよね。

 

 自然との共存ていってもさ、

 なにも自然を全く変えないてことじゃなく、

 ベストなバランスのなかで、人が自然や環境を

 うまく使いこなしていく、扱っていく

 

 そういうのが大事だよね」

 

 

 

なるほどなー。

たしかに。

 

 

 

 

今日、はじめて味噌をつくってみて、

 

そもそも子どもの頃から当たり前のように

食べているものなのに

 

それがどうやって作られているのか、

素材はなんなのか、知らずに食べていたって

よく考えると不思議なことだ。

 

しかも、その考えて生み出す知恵、

つくりだす技術に触れなければ

 

ぼくらはどんどん

生きる力、生きていく力がなくなるのかもなぁ。

 

 

 

四井さんは、その暮らしの知恵を

広めるために、本も執筆されていて

 

 

 

 

火をあつかう知恵、

土をあつかう知恵など

 

くらしの知恵をわかりやすく

紹介されてるんですね。

 

 

こういうことって

小学生ぐらいの頃はちょこっと勉強するけれど

(落ち葉を使った濾過の実験とかやった)

 

おとなになってからは

全く考えてこなかったなぁ。

 

うむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、ぼくが四井さんのワークショップに参加して

一番感じたこと、

 

 

 

それは

 

身近にある、日々のくらしの知恵の大切さ

 

かな、と。

 

 

 

 

ともすると、

 

いまの日本において、

後世に残していかないといけないものっていうと

 

 

とかく伝統芸能や職人の技術などに

目がいきがちだけれども

(ぼく自身もそうだったりしましたが)

 

 

ぼくらが忘れているもの、

そして後の世代に残すべきものって、

 

 

もっと自分の生活に密着したところに

あるんだなぁと思いました。

 

今回の味噌づくりもそうだし。

最近の発酵ブームもそうだと思うし。

 

これが俺たちのやり方とか

歌ってる場合じゃなかったな。

まぁそれは別ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやくここに来れて

念願かなったタケは、

 

 

 

田舎暮らしなのに

随所に都会的センスが溢れていること

 

自然との対話の中で

美意識がむしろ高まっているような

感じがするのが魅力だった

 

 

とのこと。

 

 

たしかに、田舎なのに

都会的な感じがするところに

ひとが四井さんに魅力を感じる

ポイントなんだろうなぁ

 

 

 

しかもそれが、実践を前提とされている機能美なのが

気持ちのいいところなのかも。

見てみて!とアピールするものでなく、

そこにいる、そこに在る装飾というか。 

 

これは、自分の暮らしにも参考にしたいな。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな大切な発見をさせてもらい

 

脳みそも胃袋も満腹になったところで

そろそろお時間に。

 

 

 

 

帰り際にタケがプロデューサーをしている

長野の信級玄米珈琲をプレゼント

 

 

四井さんは

 

信級玄米珈琲をつくっている植野くんとも知り合いで、

「植野くんはむかしはシティーボーイだったよ」と聞いて爆笑。

 

 

 

いい経験ができてよかった。

 

また来ますね

(タケはまた3月にお邪魔する模様)

 

  

 

 

 

 

 

 

帰りは、ゆらしにきている以上

食べないわけにはいきません

 

 

 

 

AFGHANという

八ヶ岳のふもとにあるカレー屋さんへ

 

 

 

店内は撮影禁止ということで

入り口まで。なにやら雰囲気があります。

 

 

 

 

食べるときだけなら、ということで

特別OKをもらって撮影させてもらいました

 

 

 

これが、伊集院光が推薦していたカレーか、、ようやく来れた

 

 

とってもまろやかな品のある

洋風カレーでした。おいしかった。

 

ちなみに、あとからベーコンが美味しいという

情報を知りました。

 

 

  

ここは、また誰かとこっそり来よう。

とてもいい場所でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、今回も長々書いてしまいましたが

 

 

ゆら出張 終わります。

 

次もまた不定期に。

  

 

それが俺たちのやり方。

 

 

では失礼します

 

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    津布久静緒 (土曜日, 19 3月 2016 05:21)

    眠れぬ夜明けにとても面白く読みました。
    お味噌作ってみたいです。
    納豆も作れそうだなあ。

  • #2

    涼子 (土曜日, 19 3月 2016 08:48)

    四井さんの良さが、すごくわかりやすく表現されていて、楽しく読ませてもらいました。
    四井さんも昔は銀座のど真ん中に住んでいるシティボーイだったらしいです(笑)

  • #3

    cosmush (土曜日, 19 3月 2016 15:48)

    しんちゃんはどうみても現役シティボーイ。銀座のアップルストアーが良く似合うし。