ゆらしナイト vol.5 「師走の交差点」

 

こんにちは。

group_inouにハマってます富川岳です。

 

 

クリスマスも終わり、いよいよ2015年も残り6日。

今年もいろいろありました、、、と

 

どうも筆先がエモい方向に流れたがりますが、

そこはグッと抑えて ギンギラギンにさりげなく

いつもの様にコンビニにでも立ち寄るかのように

書いてきます。

 

 

はい ゆらしナイトvol.5 です。

 

 

 

”ゆらしナイト”は、毎月、僕とタケが

お互い最近気になる人を招いて4人でカレーを食べる小さな宴です。

 

 

今回で5回目。

今年最後のゆらしナイトとなりました。

 

 

では早速、今夜のゲストのご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

まず1人目、阿部光平(アベコウヘイ)さんです。

 

 

 

後ろの本棚がなければ

フリースタイルでラップしてる風ですが、

 

阿部さん、ラッパーではなくフリーのライターさんです。

 

 

出身地の函館と東京を結ぶメディアを運営したり、

色々なジャンルの雑誌・メディアで

ライター活動をされている、一児のパパさんです。

 

 

阿部さんとは先月のLIFE MAKERSで

たまたま隣同士になり、ちょこっと

お話したのがきっかけです。

 

  

そのときは確か10分くらいしか話してなかったのですが、

 

世界一周を機にライターを始めた話や、

函館と東京を繋ぐ活動を始めたことなど

気になる感じ満載でしたので

 

カレー食べませんか?とお誘いしてみたところ

ハラペコにして行きます!と快く来て頂きました笑。

 

 

 

IN AND OUT! 

この意味は後ほど。

 

 

 

 

 

 

 

続いて、タケ側のゲストのご紹介。

 

こちらは、タムくんこと、田向勝大(タムカイショウタ)くんです。

 

 

後で判明したのですが、僕と同い年の1986年生まれです。

見た目も頭脳も、大人です。 

 

 

タケが「タムくんタムくん」言うので

勝手にタムラくんだと思っていましたが、

 

 

田向というのは珍しい名字すね。

 

 

そんなタムくんの生まれは

鹿児島県の離島・喜界島(きかいじま)というところ。

 

 

 

遠ッ!!

奄美大島のとなりです。

 

 

 

純度100%の離島系男子です。

 

 

東京からは3時間55分。

年間平均気温は22℃。主な生産物はさとうきびとのこと。

 

自分は雪国出身なのに

寒さに弱いのでとても羨ましいです。 

 

 

 

この後、タムくんのこれまでの話を聞くわけですが、

この喜界島という離島の出身というところが、

タムくんのアイデンティティの中核を

なしてるなぁと感じました。

 

 

 

 

タムくんとタケは、以前、共通の友達を介して

初めて会った以来ということで、

今日は数年ぶり2回目の対面とのこと。

 

 

ようこそ、ゆらしナイトへ!

 

 

しばし思い出話に花が咲きます。

 

 

 

 

と、そんな4人でお送りしていきます。

 

 

 

 

 

 

今夜のカレーは、チキンカレー。

 

僕がお使いで買ってきたプレーンヨーグルトも

ちゃんと使われています。ぐつぐつ。もうすこし。

 

 

 

今回は普通のチキンカレーではなく、

東京カリー番長”水野さんの特製スパイスです。

 

これは大橋謙譲夫妻の結婚PARTYで頂いた引き出物を

使わせていただきました。KJ、ありがとう!

 

 

 

 

では、カレーができるまで

まずは阿部さんのお話。

 

 

 

 

阿部さんは現在ライターをされていますが、

 

ライターになったきっかけは

世界一周旅行をした最後の場所・香港にて、

機内誌をつくっている人と出会い、

世界一周のおもしろい話をしたところ、

ライターとして誘われたことから始まるそうです。

 

 

 

で、おもしろい取材をすればお金になる!と気付いた阿部さんは

 

とにかく香港のディープスポットを取材しまくったそうです。

それこそよく帰ってこれましたね的な。

 

ハードコアすぎてボツになったものもたくさんあったようですが笑、

初対面から感じていた阿部さんの【柔軟かつ底知れぬタフさ】は

こういう場数がなせる技なんだろうなぁと思ったりしました。

今度詳しく聞きたいです。

 

 

 

 

 

で、

 

そんな阿部さんが今、運営しているメディアがこちら。

 

 

「IN&OUT ハコダテとヒト」

http://www.inandout-hakodate.com/

 

 

函館出身 × ライターということで、

函館出身のメンバーと

 

函館に入るヒト、出るヒトを取材し

 

「内側と外側という〝2つの視点〟から、

 函館の姿を多角的に掘り起こすメディアを目指しています。」

 

という事です。

 

 

地元にいる人を紹介するメディアはたくさんありますが、

故郷を離れている人も紹介する、という外の視点を持っているのがユニークです。

 

 

 

阿部さん自身、将来函館での生活も考えているようで 

地元・函館での暮らしと都内での暮らしを

色々なヒトの話を聞きながら考えているとの事。

 

 

これ、地方出身のヒトは

みんな直面するテーマですよね。

 

 

 

そういう僕も地元の長岡でも仕事をつくりたいので

とても共感する部分がありますし、

こうして地元を少し離れているからこそできる

アウトボクシングも参考になります。

 

 

 

 

で、

 

 

このIN&OUT、驚くなかれ。

 

最新のインタビューはこちら。

http://www.inandout-hakodate.com/interview/20151225.html

 

!!!

 

あのジャパニーズHIPHOPのレジェンド

BLUE HERBのBOSSのインタビューが! 

 

これにはイカ八郎もびっくりです。

 函館出身だったんですね。

 

 

ちなみに、THA BLUE HERBの15年前の

フジロックのパフォーマンスはこちら。

 

何回観てもグッときます。

 

このときBOSS、29歳ぐらいなんですね。

なんだこの29歳は。

 

 

 

 

ちなみに、以前ブログでも紹介しましたが、以下は矢沢永吉30歳。 

 

今年は『成りあがり』も読んで

永ちゃんに影響を受けたけど、ホントかっこいい。

 

 

 

 

はい、だいぶレールから外れました。

失礼しました。

 

 

 

函館はYUKIやGLAYなどアーティストも多いですし、

そういう音楽や建築などの文化の民度が高いと聞いたことがあります。

あと食はきっと言わずもがなですよね。

  

そうした函館にまつわるヒトに

スポットライトを当てるIN&OUT。

 

 

メディアとしての次のステージでは

EC構想も考えているとのこと。

ここで函館のヒトを紹介しつつモノを売るのはとても良いですね。

 

 

 

 

『ほぼ日』

『東北食べる通信』

『北欧、暮らしの道具店』など

 

やはり、コモディティ化してる時代、

「誰が売っているのか、オススメしてるのか」

という「Who?」が大事だと思います。

 

 

 

来年は新幹線も通りますし

函館に行ってみたいです。

 

 

 

「IN&OUT」Tシャツも準備中!?

 

 

 

 

 

 

 

OUTの視点を持っているのが

公平性があってすごく良いですね〜

 

と、興味を持つタムくん。

 

と、いうのも

 

喜界島は離島ということもあり

同世代の9割以上が高校卒業後島を出るそうですが、

 

 

そうしたOUTしたヒトを繋ぐ場が

必要だと思っていたようで。

 

 

 

喜界島を出て都内にいる人も結構いるようなので

その様な人々をタムくんみたいなリーダーシップのある人が

声を上げてまとめていくのは、島にとっても

とても意義あることですね。

 

 

 

 

 

話題は喜界島でタムくんが始めた事業へ。

 

 

 

 

 

と、その前にカレーができました。

 

 

<ゆらしナイト × 東京カリー番長>の

スペシャルコラボチキンカレーです。

 

 

カレー撮る角度間違ったな、これ。

 

 

 

 

お決まりの記念撮影。

 安定の味です。

 

 

 

 

 

 

 

では、タムくんの話の続きを。

 

 

 

 

タムくんの喜界島の実家では

お母さんがゴマを栽培しています。

 

これ砂じゃなく、ゴマなんですね。WOW!

 

 

昔からゴマの販売・卸はしていたそうですが、

 

 

タムくんのお父さんが亡くなられた際に、

お母さんがゴマの仕事を続けられるように、と

 

実家のゴマを焙煎しゴマ油にした商品、

「GOMACASI」を開発し、販売し始めたそうです。

 

 

 

最初はお母さんもあまりノリ気ではなかったようですが、

一度売れ始めると、いまやタムくんよりも

営業されているようで笑

 

いい話だなぁ。

 

 

実際はここまで来るのにも

色々と大変なことがあったんだと思うけども、

 

同じ実家が自営業をしている身としては

感じるものがありました。 

 

 

タムくんは実家のことだけでなく、

喜界島全体のゴマの生産管理や単価設定など

島としてどう利益を生み出せるかということを考える役割も担っていて

背負っているものの大きさと、当事者としての責任感みたいなものを感じました。

 

 

 

 

 

ほい、都内でも飲食店に卸しているという

GOMACASIはこちらで購入できます。

アイスにかけるとおいしいみたい!

 

 

 https://gomacasi.stores.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんなタムくんですが、

本業は何をやっているのかといいますと

 

 

 

エネルギー系のベンチャー企業を

立ち上げているビジネスマンです。

 

 

 

エネルギー?

 

エネルギー。

 

 

もちろん電力自由化が来年に控える中で

重要なテーマではありますが、

そこはやはり出身地が関わっていました。

 

 

 

 

まず、タムくんの大学の研究テーマは、離島経済。

 

いろいろ研究をするなかで、

例えば地元の喜界島であれば、

 

さとうきびを生産し続ければ

国から全て買い取ってもらえるため

一定数の生産者の生活は担保される、と。

 

ただ、それを続けたとしても

一部かつ比較的高齢者を救うことにしかならず

中長期的に離島が存続する手にはならないだろう、と。

 

 

一方、もし木や農産物からエネルギーが作れるとして

そのエネルギーを買い取ってもらえるような

仕組みを作ることができれば、

 

一次産業をやる人が増え、そしてそれを応援する人も増え、

且つ地球にも環境にも優しいという好循環が生まれるのでは

というのがタムくんの考え。

 

 

 

 

 

で、その第一弾として林業に着目し

新しいエネルギーをつくる仕組みを構築するために

せっせと動いているとのこと。

 

 

 

未来見てるなぁ。 

 

 

話は電気について。

 

 

 

そもそもどうやって、今この

NERIMA BASE(この部屋)の電気が作られているか。

 

 

これはまさに今、作られているエネルギーで、

電気はアウトプットがないと発生しないエネルギーなので

当たり前だが、どこかで作られているものが、

電線を伝わりここに来ている。

 

 

電気は電線の中で放電するため

 

電気をつくる場所は使う場所になるべく近い方がいい。

 

つまり自家発電が一番効率がいい。

 

 

 

そういったエネルギーの作り方は

それこそ、さとうきびもバイオマスとして燃料化できるし

最近では、温泉の蒸気を使った発電方法もあるらしく

 

多岐に渡っている様子。

 

 

デンマークでは100%自然エネルギーでまわってる島もあるらしく

このタムくんが実現しようとしている

一次産業のエネルギー利用化が促進したとしたら

色々な可能性があるなぁ、と強く思いました。

 

 

 

 

 

 

 

と、そんな中で

 

 

今日は僕の実家・富川屋の

鮭の味噌漬けも登場。

 

あぶらが乗ってて美味しいです。

来年はこれをもっとたくさんの人に食べてもらえるよう

ブランド化していく予定です。じゅー。

 

 

 

焼く前はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

その後、

 

タムくんがやろうとしているエネルギー事業の展望、

エネルギー覇権を争うプレイヤーの話、

そして、そのちょっと裏側の話など

 

タムくんの膨大な知識をトリガーにして

阿部さん含めみんなでセッション。

 

かなりディープな話まで聞くことができました。

 

 

 

 

で、

 

 

何がすごいって、

阿部さんのインタビュースキル 笑

 

 

 

冒頭に阿部さんはラッパーではないと冗談を言いましたが、

どんなジャンルもついていけるし、

話し手を引き立てるのがとても上手いので

 

その意味では、featuringスキルがめちゃくちゃ高い。

これはもはやラッパーと呼ばずして何と言いましょうか。

 

 

僕もサンデーラッパー/GAKUMCとして

学ばせて頂きます。YO

  

 

 

 

 

 

 

 

 

二人の話を受けて、僕とタケの話に。

 

 

 

 

今回、実はゆらしテーマをゆるく設定していて、

それは<やりたいことと、稼ぐこと>について。

 

 

 

このテーマは今年ずっと注目してきた

”ほぼ日”について考えることとほぼ同義なのですが、

 

「やりたいこと(動機)と、稼ぐこと」の優先順位は

ほぼ日の場合、100%動機が優先されます。

 

 

 

 

ホントかどうかはちょっとよく分からないのですが、

ほぼ日は数字目標がなく(!)

赤字でなければいいみたいなんです。

 

 

 

その代わり、徹底して動機を問われると。

 

 

で、何をやりたいの?

 

どうしたいの?

 

と。

 

 

 

 

その、ある種シンプルなルールだけは

大事にしてるといいます。

 

 

詳しくはどこかでタケに

聞いてもらえればと思いますが、

ほぼ日としてコンテンツをつくる際には

 

「その気持ちを更に細分化すること」が

 

大事だといいます。

 

 

 

 

 

例えば、

 

スターバックスが好き。

 

から

 

・スターバックスの珈琲が美味しくて好き。

・スターバックスの店員のフレンドリーさがあったかくて好き。

・スターバックスの勉強しやすい雰囲気が居心地がよくて好き。

 

など、更に深く潜り込むこと。

俺ってスタバの何が好きなんだっけ、と。

 

 

 

そこを細分化、つまり「微分」されているからこそ、

表現も月並みなものではなく、より深いところから出てきた

生きた言葉・表現になるよね、と。

 

これホント大事なことだなぁ。

 

 

 

 

 

 

「ほぼ日って、やっぱすごいね」と一同納得 笑

 

 

 

 

 

今日のゆらしナイトは

 

広大な知の海でゆられ、ゆらし続けた4時間でしたが、

とても興味深い話を聞くことができました。

 

 

珍しく2本空けてしまいました。

クリスマスカラー。

 

 

 

今回、阿部さんやタムくん、

そしてタケと話していて思うのは

 

アンテナを張る場所と、その広さです。

 

 

社会や地域の課題は解決しようと思うと、

その解決すべき領域が多岐にわたるので

インプットの質も変えていかないといけないですね。

 

 

 

 

  

取り急ぎ、

 

●荻上チキのセッション22

●クローズアップ現代

●ガイアの夜明け

●東洋経済

 

check it outします。

柳瀬style。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな感じで

2015年最後のゆらしナイト、おしまいです。

 

 

阿部さん&タムくん、楽しいお話

ありがとうございました!

 

次は阿部さんの世界一周の話も聞かせてください〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いい1年だったなぁ。

 

 

 

 

来年も「ゆらしにきました」をよろしくお願いします。

それではよいお年を!