ゆらしナイト vol.2「地方と都市と27歳」


ゴルフによる腰痛が深刻さを極めております。

あいたたた、、、



さて、

毎月、周辺にいる”フロアをゆらしてる人”を呼んで

カレーを作って食べる宴、

ゆらしナイトのvol.2を開催しました。


今回のテーマは「地方と都市」という事で

それぞれ声をかけてきた結果、

偶然でしたが、ふたりとも

27歳の同い年コンビでございました。


では、二人の紹介から。




1人目は、”やばこ” こと、小林達仁(こばやし たつひと)。


電通で、営業からストプラ、クリエイティブ、

ダイレクトマーケを担当してきた若手のホープです(きっと)。


いい笑顔です。


やばことは、最近参戦したサバゲーで一緒になり、

ともにサバイブした仲なので、

ここ1ヶ月ぐらいの付き合いです。

 

なんと、前回のゆらしナイトで取り上げてた

テニスコーツの曲を聴いてくれてたらしく(嬉しいね)、

メッセージをくれた事から、今回の話が決まりました。

 


 

 

 

そんなやばこは、

長野県の戸隠(とがくし)出身。

 


信号もコンビニもないような山奥だそうで、

しかも夏はクーラーもいらないらしいです。

半端ねぇな。

  

てか新潟近い。



そんな、やばこは4人兄弟の末っ子。

 

ふわっふわの布団を売っている実家で

アパレルやパン職人の姉・兄を持ち

大人になったら自然に東京に出るもんだと思っていたそうです。


 

そして大学時代のフランス留学を機に

ファッションに興味を持ち、

その過程でブランディングやコンセプト作りを

究めるために電通の門を叩いたそうな。


電通では営業を3年務めた後、

ストプラとコピーの社内試験に両方受かり(すごいね)

迷った結果、ストプラをしながらコピーも書いていたとの事。


その後も楽しく仕事をしていた、やばこ。

東京大好きで、全く地方のことは頭になかったよう。

 

むしろ、大学に入ってから

「4年生の美大があること」について知ったらしく(!)、

今でこそ場所は問わず色々な情報は得られるものの

その地方と都市の情報格差による衝撃は、

本人の目をますます地方から遠ざけていたようです。


 


今夜の前菜は、

人参のオレンジオイル和え。

(わたくし、和えました)

 


そんな、やばこの考えを変えたのが

2013年の地元・長野で開催されたTAICOCLUB。

 

この年は富川も行っており、クラムボンにポラリス、

在日ファンクといったいい感じの年でしたが、

 

そこで何と、やばこは感動しすぎて

号泣してしまうのでした。(やばいね)

 

そこからアウトドアや自然に興味を持つようになったやばこ、

実家に招いた友人が実家周辺の環境を

絶賛してくれたりするなかで、


実家、地方、自然といったものに

興味を持つようになったようです。

(この流れはすごく共感できる)


 


そこから、都会と田舎で何かできないかと

考えているとの事で

 

長野の富士見町でテレワークをしている方に

話を聞きに行ったり(この方も元広告代理店出身との事)、

http://www.town.fujimi.lg.jp/homeoffice/

 


台所料理家の中村優さんを応援していたり

http://www.sotokoto.net/jp/interview/?id=110


この中村優さん、どこかで見たなぁ。

 


 

 

 

はたまた、友人がデザインし

やばこ姉が裁縫している(!)という

多肉型クッションの”tanicushion”にも絡んでいるとのこと。

http://rokkakukei.thebase.in/

 

タニクッション、、、、欲しいよ。。

 


電通で色々な職種を経て

コミュニケーションについて学び、

地方に加え、ファッションや

海外にも興味のある、こばやしやばこ。

 

 

これから彼はどこに進むのでしょうか。

 

 


 

 

 

少し遅れて今夜の二人目、

 

森恭平(もり きょうへい)くん登場。

 




森くんは、タケが『コミュニティ難民』という

本の発売記念イベントに行った際に

知り合ったとの事。

タケとは今日が二回目。



とりあえず、森くんが到着したので

カレーを食べる。



今日は、スパイシーチキンカレー。

(写真のピントがずれている。。)




柳瀬さんが今日のためにスパイスを

調達しててくれました。相変わらず美味しい。


自らチェック。

美味しいようです。




で、森くんですが、

森くんは今の職業は訳あって言えないのですが、

その前(つい最近まで)は、何やらすごい人だった事が判明。


早稲田の大学院に行きつつ

全国商店街支援センターで

全国の商店街活性を推し進める人でした。

(僕の地元長岡の商店街にも来た事がありました!)


森くんのインタビュー記事。

マジでいろいろやってますね。ふむふむ。

http://mcha.jp/24354



森くんの地元は長崎。

 

昔から両親が仕事で日中家にいないときは

街をぶらぶら歩いたり自然の中で遊んだりしていたようで、

家の外で色々なことを体験する事が多かったようです。


そんな森くんは、高校で油絵に出会います。

すっかりアートやデザインに傾倒していった彼は

進学した佐賀大学でもデザインを専攻。

 

そのままデザインの道に進むかと思いきや、

長崎へ帰郷した際に、自分が生まれ育った長崎の商店街が

廃れていくのを見て、商店街を活性していくことを決意。

長崎や佐賀の商店街で様々な取り組みをしていたようです。

 

 

大学卒業後は、もっと幅広いことを

学ぶために東京へ上京。

 

最初に住んだのは、なんと

江戸川橋地蔵通り商店街の空き家(!)

 

商店街の理事長と知り合いになり

住んでいいよ、となったようです。

ここでも商店街。商店街に愛された男です。

 

 

その後、その空き家の1階をアートスペースとして解放し、

アーティストの展示場所と人が交流できる場を

用意していたようです。


そして、数年間働いた活動をした後に

早稲田の大学院へ進学。

 

この春卒業し、現在はもう一段階

レイヤーの高い場所で日々奮闘してます。

名刺、三度見ぐらいしました。

 

がんばれ、森くん!

 

 

 

 

話はその流れで、

お互いの地元の商店街の話や

地方へのインバウンドの可能性、

そして都会へ”田舎”を持ってくる方法など、

両者をミックスさせる方法がないかという話へ。

 

 

みんな共通して感じているのは、

”地方のありのまま”の姿をそのまま見せてあげることが

地方の魅力を一番発揮できるんじゃないか、という事。

 

わけわからんハコものを作ったり

有名作曲家によるテーマソングを作ったり(最近、マジでショッキングだったので。。)

そういう表層的なものではなく、

 

その土地に住む人、あるものを

きちんとそのまま見せてあげるということが大事だな、と。


 

これだけ情報が溢れている時代の中で

旅や商店街に行く理由というのは、

やはり、その土地らしさを体感することなのであって、

コモディティ化したモノ・コトを体験する理由は皆無なわけで。

(そんなもんはWEB上の画像を確かめに行く様なもの by タケ)

 

 

後はその見せ方と、時代とのマッチングを

調整してあげるだけで良いのかもしれないなぁと。

 





で、

 

そんななかタケは、

9月に10日間、九州から山陰、

広島を通って京都というローカルトリップを予定中。


ここぞとばかりに

森くんからオススメスポットを紹介される。

さすが森パイセン。


 

また地方での出会いが

新しい考えを生むだろうから、

 

タケがどんなスパイシーなお土産話を

持ち帰ってくるのか楽しみです。

それも後日紹介します。

 

 

 

 

北欧、暮らしの道具店の

青木さんも言ってましたが、

 

この時代、”差別化要因の最後の砦は人と場所” であり、

 

その瞬間、そこでしか会えない人やものこそが

大事な要素になっていくことは間違いないわけで。

(ほぼ日の「今日のダーリン」もアーカイブしてないし) 

 

 

それを地方と都会という両方の側面から

どうカタチにしていくか。


  

そういう意味では、自分も含めて

これからが楽しみだし、


やばこと森くんに関しては、

 

27歳というのは、カートコバーンの死をはじめ

様々なアーティストの節目の年齢となっているようで

 

そんな27歳ど真ん中の二人が今後どうなっていくのか

一つ年上のおじさんはとても楽しみにしています。

 

ではでは、また〜

 

森くん、顔ちっちゃッ