【ガク21】全員野球



先日、『キャプテン』という漫画をオススメして頂いたので、

 

今回は「キャプテン」そのものについて。




 

高校時代、野球部でキャプテンをしていた。


 

今では、声も小さいし明るさも特にないので

キャプテンをやってましたと言うと、

まず100%驚かれる。

 

(ちなみに言うと、中学時代もキャプテンでした)

 


 

キャプテンとして一番嬉しかった事は何か。


 


それは、

30年ぶりに県大会で優勝できた事もそうだが、


 

3年間で同じ学年の仲間が1人も退部しなかった事


 

かな、と。


20人全員揃って引退した。


 

 

文武両道を掲げる公立高校で本気で甲子園を目指す

という限りなくトレードオフな環境でよく皆耐えれたなと思う。

※しかも、みんな良い大学に進学して、、いつの間に勉強してたんや、、、


 

 

基本的には、

その20人それぞれが元々しっかりしていたという話だが、

 

キャプテンとして

唯一心がけていた事があるとすれば、


 

それは


試合に出ないメンバーと常に

コミュニケーションをとること


だった。



 

練習中のパートナーは決まって

サブのメンバーと組んでいたし、

 

自主練習はもっぱらベンチ外の

メンバーと練習していた。



 

多少大げさかもしれないが、

基本的に試合に出ているメンバーをケアする必要はなく、

試合に出れないメンバーをケアしてこそ、

チームの団結力が出てくるし、強さに繋がると信じていた。


それは「自分の存在意義」を感じれるかどうかの話で、

試合に出れない自分の存在意義をきちんと作ってあげること、

それがチーム作りにおいてはとても重要なことで。



 


 

このマインドは今も自分の信念として持っていて、

大学のゼミ、会社、しゃらく祭など、色々な集団に

属する際には自然とそういう動きをしていた様に思う。


 


 


で、


別にいい人アピール”をしたい訳ではなく、


ここで考えたいのは、

何故自分がそこまで全員野球にこだわるのか、という点だ。


別に1人で戦えばいいじゃんて話もあるが、

 

そういや何でだろうなー、と。




 

 

色々考えた結果、

(別に大それた話ではないが)

 

その理由としては


①全員で目標を達成した時の喜びの大きさを知っているから


②縁あって同じ組織にいる人全員に、

 ここに入って良かったな、と思ってほしいから

 (逆に入らなきゃ良かった、と思われたくない)


の2点かと思う。




①は、小学生の頃にさかのぼる。


自分の小学校では「海の学校」といって、

小5の生徒全員で2km遠泳する

というイルな伝統行事があり、


自分は水泳を習っていたので楽勝だったが、

泳げない人は徹底的に泳げない。ので、死ぬ程練習する。

 

これは映画『セッション』を連想させるほど大変な練習の日々だったが、

結果、見事全員遠泳に成功し、とても感動したのを覚えている。


 

また、小学校の野球部の先生が

これまたクレイジーなほど恐い先生で、

とにかく上手い奴も下手な奴も関係なく、

徹底して全員分け隔てなくキツい練習をさせられていた。


お陰でチームはめちゃくちゃ強くなり、

全国大会にも出場できたのだが


やはり「全員で」そのキツい日々を乗り越えたからこそ、

試合に勝てたのでは、と今でも思っている。

 

その2つが徹底的に遡ると

原体験だったかな、と思う。

(まさか、こんな昔の体験が繋がっていたとは)

 



 

で、


②縁あって同じ組織にいる人全員に、

 ここに入って良かったな、と思ってほしいから

 (逆に入らなきゃ良かった、と思われたくない)


 

は、大学のゼミが一番影響しているかもしれない。


ゼミは前述通り、大学内では

最も忙しくて厳しいゼミとして有名だった。

 


一部の心ない学生からはネガな声も聞こえていたが、

 

自分としては、厳しい環境で

徹底的に自分自身を鍛え直したかったし、

 

ゼミに入ってみて、研究やワーク、

先輩との繋がりがとても面白かったので、

こういう環境の方がおもろいなーと思ったりしていた。


 

なので、多少外から何か言われようが、

中にいるゼミの学生が楽しめて、多少大変だとしても

それがきちんと未来に繋がっていると実感できるような状態をつくり、


「ここに入って良かった」と思ってくれる様な

取り組みをしていた。



あるときは、あまりにもゼミに対して

ネガなイメージを持たれている事にムカつき、

 

お前ら、ガリ勉ゼミとか言ってんじゃねぇボケ、


というノリで


無断で大学中の掲示板という掲示板に

ゲリラでポスターを貼りまくった事もあった。


当時、ひとりで20パターンのポスターを作った。

 

青い、、



とまぁ色々しましたが、




一人一人が、その場所を好きになり、

それによってシナジーが生まれ、

自走していく組織というのは何よりも強いと思うし


自分が関わる以上は、

全てそういう組織にしていきたいと思う。

  




 

なんだか、ここまで書いてみて、

 


①と②とかって、

 

結局のところ自分自身も


色々な先輩や周りの方に

そうやって思えるように支えられたんだろうな、と思った。



こればかりは本当に感謝です。感謝。

 迷惑かけてばかりなのに。

 

 






 

ただ、

 

全員野球と言いつつ

 

 

メンバーの事ばかり見ていても

良い結果は出ないことも理解しています。


 

 

なので、 自分は

わがままに自分のやりたい事、

目指す未来に猛烈に邁進するのみです。

 


その未来を強烈に提示し、

共感してくれる人をグイグイ引っ張っていく。


目線を合わせる事もあれど、


ここを目指そうぜ、というのを言い続けます。


改めて、そういう

スタンスでいきたいと思います。





 



昨日、夜な夜な

タケとカレーを食べながら

改めてそう思いました。

 


日々、がんばります。